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2009年 09月 19日
第三弾は、ソロモン諸島の南に展開するリーフ・サンタクルーツ、およびダフ諸島付近のカヌーです。
この地域はメラネシア圏内ですが、オーストロネシア系のメラネシア語、非オーストロネシア語およびポリネシア系の言語が話されている、実に複雑な地域です。リモートオセアニアとニアオセアニアの境界にもあたります。 このカヌーはダフ諸島のタウマコのカヌーです。風のコンパスと共に、かろうじて航海術が保たれ研究されてきた地域でもあります。 特徴はカヌー本体に蓋がかぶせられて巨大なアウトリガー(浮き木)として機能している点です。つまり甲板が二つのアウトリガーの上に乗っているような状態です。この工夫によって外洋航海の能力が高まったと解説に書いてありました。この地域に特徴的な羽毛製の原始貨幣などを交易するために使われた物のようです。 帆はタッキングするために前後に付け替えられます。ミクロネシアの影響でしょうか。 (sharkcaller)
by hokupal
| 2009-09-19 16:38
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