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2011年 02月 16日
皆様
さきほど沖縄の海洋博公園から戻りました。 リニューアルに向け、タヒチ型ダブルカヌーの修復作業が始まったからです。 この修復に携わっているのは奈良の文化財専門の元興寺(がんこうじ)文化財研究所の方々です。奈良というと神社や仏閣、仏像をはじめ文化財の宝庫ですが、とくに木質文化財の修復のプロ集団です。 40年近くたってもカヌーの原型がくずれないくらいしっかりと、ココ椰子殻製紐だけで木の部材を縛り上げたタヒチの船大工さんもすごいし、それを修復する日本の匠の技もこれまた素晴らしいと思いました。タヒチと日本の木の技術の競演に感動を覚えてきました。 修復のためにはレーザーによる正確な測量、また木材の保存のための科学的な物質も駆使しますが、実際の作業は手作業で、元興寺方式という彼らだけの、長年経験から積み上げたマニュアルもない技術なのだそうです。私がタヒチで聞き取りしてきた情報(たとえば木の材質)も一部役立っているのですが、最後は結局人間の手業に勝る技はない、と感じます。(sharkcaller)
by hokupal
| 2011-02-16 19:06
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