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2010年 07月 31日
皆様
1985年大晦日、タヒチを出発したカヌーがライアテア島、クック諸島のラロトンガ島を経て、アオテアロア(ニュージーランド)にたどり着きました。南十字星を左手に、金星を帆の延長上にみて南西を目指したといいます。これが故フランシス・コーウェン氏が作ったカヌー、ハワイキ・ヌイ号です。コーウェン氏から見せていただいたオリジナルの写真です。 コーウェン氏は父がスコットランド人祖父とクック諸島出身の祖母の子供、母は生粋のタヒチ(フアヒネ島)出身の方です。フランス人の冒険家ドゥ・ビショップがコンチキ号に対抗してタヒチから南米を目指して作った竹筏タヒチ・ヌイ号のクルーでもあった人です。 フランシス・コーウェンさんは1960年代からオリジナルな材料でカヌーを造ってタヒチ・ハワイ間の航海を目指していましたが建造中のカヌーが炎上するというトラブルがありました。その間ハワイのベンフィニー教授らがホクレア号を作り、マウ・ピアイルックの助力を借りてタヒチ航海に成功しました。 コーウェン氏はホクレアより先に伝統航海術によって諸島間航海を目指していたようだと今年二月にハワイでお会いしたハーブ・カネ氏に教えていただきました。コーウェン氏は伝統素材で作られなかったホクレア号のタヒチ航海には一家言もっていたようです。二年前お会いしたときもそんなニュアンスを感じました。そして二年前にはモーレア島でタヒチからラパヌイを経て南米まで渡るための大型カヌーを建造していました。 彼の義理の息子の一人がマオリ族の彫り師マタイさん、もう一人の義理の息子が私が来週会いに行くカリム・コーウェン(マルケサス生まれ)です。(sharkcaller)
by hokupal
| 2010-07-31 22:19
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